おすすめのホームパーティーメニュー
秋冬 レシピ vol.2
キノコペーストで作る秋のグラタン
2023.10.19
ハロウィンからクリスマス、年末年始と家族や友人で集まることも多くなるこの季節。ホームパーティーのレシピは難しいものが多そうと躊躇しがちですが、お洒落でお手軽なレシピをご紹介。肌寒い季節にピッタリな、あたたかいお料理と、合わせて楽しみたいおすすめのワインも、ワインエキスパートの資格を持つ料理研究家の西さんに、ご紹介いただきました。
キノコペーストで作る秋のグラタン
ホームパーティーでは、下準備出来てあとはオーブン任せの料理を用意しておくと、慌てることなくテーブルを整えることができます。特に肌寒くなる時期には、グラタンは大活躍。チーズがとろけて、湯気の上がるグラタンがテーブルに並べば歓声が上がること間違いなしです。
グラタンというと、ホワイトソースを作るのが少し面倒ですよね。今回は、ホワイトソースを作らないお手軽バージョン。生クリームを煮詰めて、クチーナ アンティーカのキノコペーストを加えるだけでトリュフの香るキノコ風味のコクのあるホワイトソースの出来上がりです!具材はお好きなものでアレンジ自在。おひとり分ずつ小さなココットで作っても良いし、大人数なら大皿にどーんと作っても。秋冬のホームパーティーに、旬の食材をたっぷり入れてぜひ作ってみてください。
<材料>
400ccの耐熱皿1台分
- マンチーニ メッツェマニケ
- 30g
- 生クリーム(40%台のもの)
- 180cc
- 海老
- 6尾
- ほうれん草
- 60g
- さつまいも
- 120g
- シュレッドチーズ
- 40g
- パセリ
- 適量
- 塩、白胡椒
- 適量
- オリーブオイル
- 適量
<下準備>
オーブンを220℃に予熱しておく。
<作り方>
- 小鍋に分量の生クリームを入れて、1/2量になるまで中火弱で煮詰める。
- ①にキノコペーストを加えて混ぜる。白胡椒を少々加える。
- マンチーニ メッツェマニケはたっぷりのお湯に塩を加え、表示通りに茹でる。
- ほうれん草は、③の鍋でパスタが茹で上がる前にさっと茹でる。水分をよく絞り、3cm程の長さに切る。
- さつまいもは、皮付きのまま2cmくらいの厚みに切り、いちょう切りにする。水から茹でて、沸騰して5分程竹串がすっと刺さるくらいに茹でる。
- 海老は殻を取る。フライパンにオリーブオイルを温め、海老の表面をさっと炒め、塩胡椒で調味する。
- ボウルに③のパスタ、④のほうれん草、⑤のさつまいも、⑥の海老を入れ、②のキノコペーストを加えた生クリームの2/3量を加えて具材にソースを絡ませる。
- 耐熱容器に⑦を入れ、上から残りのキノコペーストを加えた生クリームをかけ、細かく刻んだシュレッドチーズとパセリのみじん切りを散らす。
- 220℃に予熱したオーブンで10分程表面に焼き色がつくまで焼く。最後にパセリを彩りでさらに少し散らすと良い。
<ポイント>
- ✓生クリームは40%台のものを使うと、よりコクが出るのでおすすめです。
- ✓ホームパーティーの際は、⑦まで下準備して室温に置いておき、ゲストがそろったら上から残りの生クリームをかけてオーブンに入れてください。
- ✓シュレッドチーズはあらかじめ細かく刻んでおくことで、表面にまんべんなくきれいに焼き色が付きます。
- ✓海老は、オーブンでさらに加熱するので、フライパンで炒める際は火を通しすぎないようにすると固くなりません。
- ✓具材は他にもジャガイモやカボチャ、栗、蕪、鶏肉、帆立などでも。
合わせたワイン
Nino Negri / "Ca’ Brione" Alpi Retiche 2021
ニーノ・ネグリ / “カ・ブリオーネ” アルピ・レティケ 2021
イタリア北部に位置するロンバルディア州 ヴァルテッリーナ地方の最大の造り手 ニーノ・ネグリの造る白ワイン。 しっかりとした厚みを感じるのは、ソーヴィニヨンやシャルドネといった白ブドウだけでなく黒ブドウも入っているから。強すぎない樽の香りに、黄色い果実の蜜のような凝縮感を感じます。グラタンのトリュフの香りや生クリーム、チーズのコクに負けないボディの強さです。このようなタイプのワインは、食事の最初から最後まで楽しむ際に、最初は少し冷やした状態で、ワインクーラーなどには入れずに徐々に温度を上げていくような温度変化と共に、ワイングラスを写真のような口径の小さめのものから、途中で赤ワイングラスのような口径の大きめのものに変えたりすると、このワインの香りや味わいの変化を楽しむことができると思います。秋冬の食卓でゆっくりと味わいたいワインです。
わたし流ホームパーティーの楽しみ方 vol.2
参加者全員が揃ったらダイニングテーブルに着席して、いざホームパーティーのスタートです。前回のコラムでもお話ししましたが、アペリティフを楽しんだソファーからダイニングテーブルへ少しでも場所を移すことで、時間の流れに緩急が出来て、パーティーの演出にも役立つと思います。
ダイニングテーブルでは着席順にもポイントが。ホストである私たち夫婦は対角線上など離れて座ります。ゲストもカップルでご参加下さる場合は、それぞれ離れて座っていただきます。これもフランスで学んだホームパーティーのスタイルです。
ダイニングテーブルでは、ホストである私たちも一緒に席についてホームパーティーを楽しむ。これがホームパーティーで何よりも大切なことだと思っています。料理をその都度盛り付けて出したり、お皿を出したり下げたり…ホストが席を外す時間が多いと、ゲストに気をつかわせてしまいますし、ホスト側も疲れてしまいますよね。そこで我が家では、極力席を外す時間を少なくするために、最初に前菜となるものを数種類大皿でテーブルに並べます。次に席を立つのは、基本的にメインとデザートの2回だけ。大皿で取り分け方式にした方が、一度に料理を出せるだけでなく、ゲストぞれぞれのお好みや、食べる量、食べるスピードによって、自分の好きなものを食べたい量だけ食べたいときに召し上がって頂けます。
ホームパーティーの目的は、ゲストにとにかくゆったり気兼ねなく過ごしていただくこと。そしてみんなでのおしゃべりが、何よりも料理とお酒をよりおいしくしてくれるのですから!
次回は、わたし流ホームパーティーのメニューの組み立て方をご紹介したいと思います。
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