生産地一覧

イタリアで一番小さな州。「アオスタの渓谷」という名前のとおり、ほとんどが山岳地帯。造られるワインは個性的なものが多く、品質は高いが生産量は少ない。

高級ワインの産地で、バローロ、バルバレスコなど世界的名声を誇るワインの名醸地。ネッビオーロ、アルネイス、コルテーゼなどの地ブドウによる単一品種のワインが多く、スローフード発祥の地でもある。

港町ジェノヴァを擁する海と山に挟まれた弓形に細長い小さな州。チンクエテッレなど風光明媚な景勝地が多い。地ブドウからつくられる薫り高い白ワインは秀逸。

州都のミラノはファッションや商業の中心地。スイス国境近くで造られる厳格な｢山のワイン」ヴァルテッリーナと、近年注目を集めている高級スパークリングのフランチャコルタが有名。

イタリア最北の州。南部のトレンティーノと北部のアルトアディジェでは、文化や気候、ワインの特徴も異なる。北部はドイツ語圏でドイツ系品種も多く栽培されている。

イタリア北東部に位置する。州都はヴェネツィア。東部は人気のスパークリング、プロセッコの故郷で、西部は世界中で人気急上昇中の高品質赤ワイン、アマローネを生む。

州都はトリエステ。北はオーストリア、東はスロヴェニアと国境を接し、南はアドリア海に面したイタリア北東部の州。高品質な白ワインの産地として名高いが、赤ワインも魅力的。

州都ボローニャを境に北西がエミリア地方、南東側がロマーニャ地方。パルマの生ハム、モデナのバルサミコ、パルミジャーノ・レッジャーノなど食の宝庫。弱発泡の赤ワイン、ランブルスコが造られる。

高品質なワインの宝庫。キアンティ、ブルネッロ、ヴィーノ・ノービレ、ボルゲリエリアのワインや、既存の規定にとらわれず自由な発想で造られた数々のスーパータスカンなど、有名なワインが数多くある。

海には接していないものの、川や湖が多く水は豊かで「緑の心臓｣と呼ばれる美しい土地。親しみやすい白ワイン、オルヴィエートや、パワフルな赤ワイン、サグランティーノも人気がある。

ブーツ型のイタリアのふくらはぎにあたり、背後にアペニン山脈を背負ってアドリア海に面している。白はヴェルディッキオ種、赤はモンテプルチアーノ種がという代表的な地ブドウが使用されることが多い。

イタリアの首都、ローマを擁する。爽やかで心地よい白ワインが多く、中でも"法王のワイン"として親しまれるフラスカーティは特に有名。南部で造られる土着品種チェサネーゼのワインも注目を集めている。

マルケ州の南に位置し、西にアペニン山脈、東はアドリア海と接し、山岳地帯が多いが地形と気候にも恵まれ、ブドウの栽培に向く。モンテプルチアーノ種で造るワインは人気が高い。

イタリア半島の中部に位置する。周辺のアブルッツォ州やカンパーニア州と共通する品種が多い。モリーゼ州の唯一の土着品種ティンティリアからは独特の個性を持った赤ワインが造られる。

州都はナポリ。ヴェスヴィオ山、ロッカ・モンフィーナ山があり、温暖な気候と豊かな火山灰土壌に恵まれている。華やかなアロマをもつ白ワインや、凝縮感のある赤ワイン、タウラージが有名。

ブーツのかかとに位置する。広い平野を持ち、温暖な気候に恵まれており、ワイン生産量もイタリアでトップレベル。濃厚な果実味、ボリュームのあるパワフルな赤ワインを生む。

イタリア南部で、岩壁に張り付くようなマテーラ洞窟住居で有名な州。火山性土壌のヴルトゥレ山のアリアニコからつくるアリアニコ・デル・ヴルトゥレの人気が高い。

ブーツ型のイタリアのつま先に位置する。独特の食文化があり唐辛子を使った伝統食品で知られる。古代品種ガリオッポから造られる赤ワインは辛いものによく合う珍しいワイン。

地中海最大の島で、州都はパレルモ。標高が低く暑いエリアから活火山であるエトナ山のエリアまで、幅広い味わいのワインが楽しめる。偉大な酒精強化ワイン、「マルサラ」も有名。

地中海で2番目に大きな島で、高級リゾート地としても有名。歴史的背景から独自の文化が今なお色濃く残り、ヴェルメンティーノ種やトルバート種など個性的なワインが多い。