物流倉庫に大潜入! ドライトマト検品作業を体験の巻
2023.9.4
カ・モンテ オンラインを運営する、モンテ物産の若手社員、エリナちゃんが、部署の垣根を越えて色々な先輩に自社の商品について教えてもらうという、この企画。 エリナちゃんのお勉強に、読者の皆様もお付き合い。イタリアの食文化を深く楽しもう!!
ウィーンウィーン・・・(フォークリフトの動く音)
- ??先輩
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はいちょっとそこ危ないよー。
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きゃー!
- ??先輩
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ちょっと待っててねー、フォークとめてくるから。
-
(フォーク、、??あ、フォークリフトのことか~~、ドキドキ・・・)
- ??先輩
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驚かせちゃったねー。ごめんごめん。
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びっくりしましたー!フォークリフト、こんなに近くで見たの初めてです~。大きいんですね~!今日はよろしくお願いします!まずは簡単に自己紹介をお願いします!
- 岡川先輩
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ロジスティクス部の岡川です。入社は1997年なので、今年で25年目かな。入社からずっとここ、千葉県八街市にある倉庫で商品の入出荷や検品など物流の仕事をしています。
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私1996年生まれです!長いんですね~!!
- 岡川先輩
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モンテ物産が富ヶ谷(東京都渋谷区)のオフィスから今のオフィスに引っ越すのも手伝ったよ。新しいオフィスで使わなかった扉を持ち帰って、今もここで預かってるよ。まあ昔話はこの辺にして、早速ポモドーリ・セッキ(ドライトマト)の検品をしてもらおうかな。
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い、いきなり検品ですか?!
- 岡川先輩
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そう、じゃあまずこれに着替えてね。
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えっと。。。これでいいですか?
- 岡川先輩
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ちゃんと髪の毛も入れて、綺麗に手を洗って手袋をして。
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(いそいそ…)はい、できました!
- 岡川先輩
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OK!そしたら検品室へいってらっしゃーい!熟練のパートさんがいるから、いろいろ教えてもらってね~。
~~~ 検品室 ~~~
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熟練
パートさん -
こっちこっち~! こちらで、お願いしまーす。 まずはドライトマトをしっかり開いて、隅々まで確認します。色が変色している部分は、一つ一つ丁寧に取り除いていきます。 やってみましょう!
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うーーん。。難しいですね。変色している部分が分かりづらい。
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熟練
パートさん -
そうですね~。最初は難しいですが、毎日やっていると慣れてきますよ。
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どれくらいお勤めなんですか?
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熟練
パートさん -
もう15年以上になります。
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そんなに!?すごい!えーっと、赤色ではない部分は取り除いていいですか?
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熟練
パートさん -
そうですね!いい感じです!あとは重さを量って、脱酸素剤を入れて、袋に詰めて完了です!
~~~ 作業後 ~~~
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岡川先輩、終わりました~!
- 岡川先輩
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お疲れ様!どうでしたか?
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すごく集中力が必要な大変なお仕事ですね。貴重な体験でした!
- 岡川先輩
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それはよかった。商品の品質に関わる大事な作業なので、経験豊富なスタッフの力がすごく大切なんだよね。他にも、ポルチーニとかトリュフとか、毎日、6~7名が何かしらの検品をしていて、ドライトマトだけでも月5~6回は作業しているよ。
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なるほど~。熟練のスタッフの方々に支えられているんですね!使われているのはイタリア産のトマトですか?
- 岡川先輩
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うん。地中海の太陽の恵みを浴びた完熟トマトなんだ。ドライトマトを作るには、まず夏に真っ赤に熟したトマトを収穫するところから始まるよ。未熟なものや傷がついたものを選別、洗浄、カットしたら塩をして、天日で乾燥させる。その後、X線検査機と金属探知機を通って安全を確認してから日本に輸入されるんだ。最後にここで、細かい異物や変色も絶対に見逃さないように、目視でしっかり確認してから出荷されるんだよ。
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なるほど~~たくさんの道のりを通ってこの商品が完成するんですね!イタリア産のトマトって少し縦長ですよね?日本で売られているトマトと違うんですか?
- 岡川先輩
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イタリア産のトマトは濃厚な味と酸味が特徴的で、多くが加工用として生産されているよ。加工用のトマトは味が濃くて、リコピンも豊富。ジュース分が少なくて、肉厚なのも特徴的だね。天日で干すことでさらに旨味がぐっと凝縮されて、栄養価もすごく高くなるんだ。最近では高リコピントマトとかも売られているけど、ドライトマトのリコピン量は生のトマトの10~15倍と言われてるみたいだよー。さらに、加熱したり良質な油と一緒に取ることで吸収率もアップするらしい。オリーブオイルとは黄金の組み合わせなんじゃない?
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あ、そういえば入社前の課題でドライトマト、オリーブオイル、白ワインを使ってパスタを作りました!オレッキエッテという耳たぶ型のパスタに合わせて、、すごくおいしかったなぁ~。。 なんだか、お腹がすいてきました~!先輩は何かおススメレシピありますか?
- 岡川先輩
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うちは家族みんなトマト嫌いでほとんど食べないんだよね・・・(笑)
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ええ~~~そうなんですか~~?!そんなにトマトに詳しいのにー!
- 岡川先輩
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最近では少しずつ日本の家庭にも浸透してきたかな。近くのスーパーでも売られていて、裏にはここの住所も書いてあるし、しっかりとした品質の物をお届けしなくてはいけないという思いが強いです。
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商品の品質に関わる大事なお仕事ですよね。これまで品質についてお客様からご指摘を頂いたことはありますか?
- 岡川先輩
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ガスでパッケージがパンパンになっているとご指摘を頂いたことがあって。原因は、水分活性が高すぎてドライトマトがパックの中で発酵していたから。
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水分活性??
- 岡川先輩
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そう、食品の中には結合水と自由水というのがあって、タンパク質や炭水化物と結合している水分は結合水になるから腐敗はしない。自由水は、その名の通り温度変化で自由に蒸発したり浸透したりするからこれが腐敗の原因になるんだ。
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ポモドーリ・セッキもドライトマトだけど、ほんのりしっとりしていますよね。これは結合水のおかげなんですね。
- 岡川先輩
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そうだね。日本でも昔からある塩漬けと一緒だよね。だけど、水分活性率が高すぎると、自由水が多くなりすぎて、微生物が増殖しやすくなってしまうんだよね。逆に水分活性率が低すぎるとドライになりすぎてしまう。ちょうど良いバランスの水分活性率をメーカーに指示するようになって、ご指摘はなくなったんだ。
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なるほど~!商品の出荷から品質管理まで、お仕事の幅が凄く広いですね!
- 岡川先輩
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そうだね~。商品が国内に入ってきてから、お客様に届けるまでのすべてがロジスティクス部の仕事だね。おおまかな流れとしては、はるばるイタリアから船に乗って届いた商品なので、まずは破損がないか確認、検品する。さらに国内で流通させるためにラベル貼りなどの作業が完了したら、それぞれ適切な温度管理が出来る場所で保管して、注文が入れば出荷する。通関が切れる前の物は保税蔵置場で保管して、通関が切れたら検品など出荷準備をして~・・・
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通関が切れる、、、?
- 岡川先輩
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輸入品は税関に申告して許可されることを、通関が切れると言うんだよ。基本的に、未通関の貨物は、通関済みの物と混合することのないように、区別して置かなくてはいけないことになっているんだ。
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ふむふむ。
- 岡川先輩
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他にも作業効率を上げるためにラックを増設したり、最近ではワインセラーも新設したね。そうそう、カ・モンテ オンラインで販売しているワインセットもここで梱包しているよ。
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カ・モンテ オンラインで1番の人気を誇るワインセットですね!
- 岡川先輩
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お客様も楽しみにしていただいているワインセットなので、間違いのないように、一本一本検品して、消毒用アルコールでボトルを拭いて、お客様にお届けしているんだよー。
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ワインセットもたくさんの方達の支えがあって、大切にお客様のもとにお届けされているのですね(涙)。今後ともよろしくお願いします!それでは最後にカ・モンテ オンラインのお客様へ一言お願いします。
- 岡川先輩
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カ・モンテ オンラインのワインセットが大変好評だと聞いています。僕は裏方でしかないですが、皆さんに安心して商品を受け取って頂けるようにロジ部一同尽力していきたいと思っています。ドライトマトは熟練工がしっかり検品しているので、安心してお召し上がりいただければと思います。何かあれば、お問い合わせ下さい。
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岡川先輩、今日はありがとうございました。
あとがき
今回は初の倉庫編!千葉県にあるモンテ物産の物流倉庫にお邪魔して、検品作業にも挑戦しました。私は苦戦してしまいましたが、熟練パートさんたちはテキパキとこなされていてかっこよかったです!
そんなドライトマトを使って、モンテ物産の入社前課題でもあったドライトマトのオレッキエッテを作ってみました。
作り方は簡単!(二人前)
- ①みじん切りにしたドライトマト8枚をカップ1/2の白ワインと混ぜておく
- ②フライパンに、オリーブオイル、ニンニクのみじん切り、赤唐辛子1本を入れて火にかける
- ③ニンニクが色づいたら、少量のパセリと①のドライトマトを加えて温める
- ④茹で上げたオレッキエッテ160gを③に入れてなじませる
これだけです!トマトの旨みがギュッと詰まっているので、他に調味料を使わなくても美味しく仕上がります!地中海の太陽の恵みが詰まったドライトマト、ぜひお試しください。
次回もお楽しみに!
今回ピックアップした商品
※掲載記事の情報は2022年7月にご購入者様へ配布した記事を元に作成したものです。
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