今はなき、モンテ物産インテリア課!?
大盗難事件!?
ブロード大好きあったか物語の巻
2023.1.31
カ・モンテ オンラインを運営する、モンテ物産の新入社員二年生、エリナちゃんが、部署の垣根を越えて色々な先輩に自社の商品について教えてもらうという、この企画。
エリナちゃんのお勉強に、読者の皆様もお付き合い。イタリアの食文化を深く楽しもう!!
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木村先輩、お疲れ様です!まず簡単に自己紹介をお願いします!
- 木村先輩
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東京営業サポートの木村です。あたしもう30何年いるからね~イヤだ~!もう年がバレる!!!もともとは経理として入社したんですよ~、もう話していいの??
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あ、はい、どうぞどうぞ(笑)
- 木村先輩
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それで、経理に3年半くらいいて~営業いいなーって営業に行ったんだけど、その時にモンテ物産の中には「インテリア課」っていうのがあって、レストランを新たに立ち上げる時に必要な食材以外のイスとかリチャードジノリのお皿とかグラスとか、そういったものも取り揃えていて~。
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えー!モンテ物産って食材と酒類以外も扱っていたんですねー!!
- 木村先輩
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本格的なイタリアのレストランを作りたい」という、そういったお客様のご要望にお応えするっていうことで・・・規模は小っちゃかったんだけどね。いまテストキッチンにもいくつかその当時のお皿が残っていて、このあいだ懐かしいな~って見てたんだけど、お皿って駄目にならないからずっと使えるのよね。
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まだ当時のお皿残ってるんですね!?どのお皿か今度是非教えてください!!当時は社員何名くらいだったんですか?
- 木村先輩
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入社した時は30~40人くらいかな~、入った頃はね、いかにも外資って感じの会社で。オフィスがカッコいいの!むちゃくちゃ。流線型のパーテーションだったり、床とか真っ赤だったり。人が増えてきて増築して、どんどん手狭になって今のオフィスに引越したけどね。これがね、最初の頃のカタログだよー。これが1990年、こっちは1991年、、、
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すごーい!これは激レアですね!30年前のカタログ!トマト缶もカモミールも!あ、メリーニのワインも、あんまり変わらないですね~!!あ、これがお皿のカタログですね!
- 木村先輩
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そうそう、これがホテルラインの食器のシリーズで、よくお皿のフチとかにレストランの名前とかロゴをいれるじゃない。このお皿を多治見(岐阜県の焼き物の産地)の方に持って行って焼き付けしてもらったりしてて。もちろん輸入したこのまま、真っ白いまま使うお店もあったけどね、白さがハンパないじゃない、ベッキオホワイトって言うんだけど、白さが鮮やかでね(笑)
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真っ白ですね(笑)
- 木村先輩
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バブルの頃にこういう高級志向というか、食器とかも高級なものが定着したじゃない?それでバブルの後半かはじけたあとかなー、イタ飯ブームとかの時も、そういった時期の後だからみなさん色々こだわりがあって、食器にしても全部は高級なもので揃えないけど、カップだけやるとか。逆に、レストランのすべての食器をトータルでコーディネートして使っていただくとか。
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おーすごいですねー!
- 木村先輩
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タイルとか、ピザ窯とかも販売していたから、レストラン丸々コーディネートということでインテリア課があった感じかな。タイルとかお皿とか導入してくださったお店にはそのままオイルとかトマト缶とかワインとか、食材やお酒もご利用いただいて。
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なるほど~!イタリアンのお店を丸ごとサポートする会社だったんですねー。私が入社した時は木村さん、ロジスティクス部にいらしたと思うんですが・・・
- 木村先輩
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あたしロジスティクス部が一番長いかなー。16~17年くらいいたかな?こんな長いこといるけど、いろんなことさせてもらってるから、楽しいよねー。
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素敵ですねー!!逆に大変だったことってありますかー?
- 木村先輩
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すごいビックリした事件が、ラクリマ・クリスティ(※)っていうワインを輸入してたんだけど、コンテナ開けたら全部盗まれてて、「パクリマ・クリスティ」だーあ!!!って(笑)
※ナポリのワイン。ラクリマ・クリスティとは「キリストの涙」の意味。昔この地を訪れたキリストが、 この地で悪がはびこるのを見て涙を流したところにブドウの樹が生えて、そのブドウで作ったという伝説のあるワイン。
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パクリマ!!!(爆笑)
- 木村先輩
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大昔はナポリ湾は当時治安すごく悪かったからかね~。あとは、弊社のワインは載ってなかったけど、海上で大型船が半分に割れちゃったりとか、座礁しちゃったとか・・・船って色々あるよねー。改めて輸入商社に勤めてるんだな~って感じるよねー。
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そうですねー!・・・・えーっと、それで・・・・
- 木村先輩
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そうそう、それで~今日紹介する商品なんだけど、やっぱ勤続年数も長いから昔から扱ってる商品がいいかなーとも思ったんだけど、やっぱあたしはモンテの中で一番これが大好き!ということで、このブロード・ディ・ポッロ(※以下ブロード)。ほぼ毎日あたしは料理に使ってるんですよ~エリナちゃん、これ使ったことある!?
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ないです~。
- 木村先輩
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これ、何が素晴らしいって、お鍋に入れるだけで、ほんとうに優しいスープができるんですよ。国産の丸鶏で作ってて~、うちの旦那も、これ使って自分でスープ作って飲んでるし。あとスーパーとかで手に入る普通のコンソメ使うと料理の色が黒く(濃く)なっちゃうじゃん、だけど見てこれ優しい色合いで、変に色が付かない。塩分もおそらく減塩タイプのコンソメと、だいたい同じくらいの塩分量だと思う。我が家だとこの冬の時期は“ネギのグラタン”をよく作るんだけど~、ネギをねー全部同じ太さにしてね、焼いて焦げ目を付けたらお皿に立てて、そこに作ったベシャメルソース流して・・・で、そのベシャメルソースにこのブロードをいれると味の馴染みがすっごく良くて。
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ネギのグラタン!!美味しそうですねー♥お腹がすいてきました~。
- 木村先輩
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このブロードは色が変に濃くないから、ベシャメルソースも茶色くなったりしないし。ラウラっていうイタリア人の友達がいるんだけど、こないだLINEしててクリスマスの話になって、イタリアだと“トルテッリーニ・イン・ブロード”(※)がこの時期にはいいよねーって、これ作るときにこれはすごい使いやすい。あとは、ローマ近郊の、かきたま汁みたいなやつ・・・
※細かく刻んだ豚肉や生ハム、野菜、チーズを生地に詰めてリング状に丸めたトルテッリーニ という詰め物パスタをチキンや野菜でとったスープに入れて食べる、エミリア・ロマーニャ州 の郷土料理。イタリアではクリスマスや年末年始など特別な日の定番。
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“ストラッチャテッラ”ですか!?
- 木村先輩
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そうそうそうそう!あれにも使えるねって話してて、チーズ入れても、いいじゃない?クリスマスじゃなくても、冬にはもってこい!味わいがすごく優しくて。
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おー!確かに!あたたかくて美味しそうですね~!!他には普段どんな風に使われてますかー??
- 木村先輩
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なんにでも味足しとして、ちょこっと最後入れちゃうんだよね。スープとしてよりも、もしかしたら隠し味に使うほうが多いかもしれない。和食・洋食・中華なんでも使えるしね。例えば大根と鶏の煮物とか作るときは、カツオとか昆布の和の出汁もメインで使うんだけど、このブロードを足すと、鶏の味をさらに引き出してくれたりして、味が染みる。中華はもう普通に、野菜炒めでもなんでも、中華味の調味料代わりにとか、オイスターソースを使う時に、オイスターソース少なめにしてその分ブロードを使ってまろやかにしたりとか。
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優しい味わいが、素材の味を引き出して、どんなお料理にも合いそうですね!!イタリアでもこういうブロードって売ってるんでしょうか??
- 木村先輩
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イタリアにもあるにはあるけど、こういうパウダータイプじゃなくて、固形のが主流だよね。さっき話した友達のラウラもこのブロードすごい良い!って喜んで使ってくれてる。パウダータイプのもイタリアでも探せばあるんだろうけど、この粒子の細かさはなかなかないと思う。細かいから溶けやすくて、こう澄んだ感じになるんじゃないかな。こっちの方が日本人向けで繊細な味わい。
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さすが先輩、ブロードについてお詳しいですね~!
- 木村先輩
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あたしイタリア旅行すると、必ずブロード買ってくるのよ。お肉のブロード、お魚のブロードって色んな種類があるから。友達へのお土産にもいいし、値段も手頃だし。必ずお土産はブロード。イタリアじゃなくてもスペイン行っても、ポルトガル行ってもどこ行っても必ずブロードを買って帰ってくるの。
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ええええ!?すごーい!!ブロードがお好きなんですね~!
- 木村先輩
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簡単だから!あ、そんなこと言いながらあたし実は、少し前までつくばの地鶏のガラを買ってきて寸胴で出汁とったりしてたのよ。やっぱ全然美味しいんだけど、ま~あ手間がかかるじゃない?
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ご自宅に寸胴あるんですかぁ!?本格的~!!そんなブロード好きの木村先輩も勧めるブロードってことですね!!
- 木村先輩
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どこの国だって、味の決め手は出汁じゃない?出汁をどう使うか、そこに手間をかければ、手間をかけた味は出来るけど、家庭でそれなりのものを簡単に作るにはどうするか、っていうのが大事じゃない?そういった意味でこのブロードはすごいオススメの商品。うちの娘も、おふくろの味っていうと、このブロードの味わいも含まれてると思うの。自慢じゃないけど、ママの料理が世界で一番美味しいって言われます。
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素敵ですね~♪では最後にラーモイタリアのお客様にひとことお願いいたします!
- 木村先輩
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一般のお客様向けに新しいサイズで新発売されたばかりなので、まだみなさん試したことないかと思うんですけど、絶対損がない商品なんで、お楽しみいただけたらと思います。今まで業務店でしか取り扱ってなかった商品が、家庭でも使えるということは、お店の味がご家庭でも楽しめることだと思います。
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木村先輩、今日はありがとうございました!
あとがき
今回は、モンテ物産に30年以上在籍されている木村先輩にお話を伺いました。モンテ物産が食器やインテリアも扱っていた時代もあったとは、初めて知りました!
ご紹介いただいたのは「ブロード・ディ・ポッロ」。主婦でもあり、各国のブロードを集めるほどのブロード好きでもある木村先輩が毎日のお料理に愛用されているとは、説得力があります! 早速、木村先輩のお話にもあがった、“ストラッチャテッラ”を作ってみました!“ストラッチャテッラ”は、ローマ発祥のかきたまスープです。卵のボロボロした見た目から、イタリア語で「ボロ切れ」という意味の名前がついたそうです。
作り方は簡単!2人分は、水400mlに「ブロード・ディ・ポッロ」小さじ2を溶かして沸騰させ、溶き卵2個分と粉チーズ大さじ1を加えてかき混ぜれば完成です。 今回は、冬に美味しいちぢみほうれん草も入れて作ってみました。実際に食べてみると、本当にまろやかで優しい味わい!コンソメを使ったスープよりも、さらにあっさりとしてクセがなく、素材の旨みが感じられました。さっと作れるので、忙しい日の朝食や、風邪をひいて食欲がない日の食事にもよさそうです。
皆様も、毎日のお料理に、「ブロード」の旨みを取り入れてみませんか?
次回もお楽しみに!
今回ピックアップした商品
※掲載記事の情報は2022年2月頃にご購入者様へ配布した記事を元に作成したものです。
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