CAPUTOで作るフランスの粉もの Vol.12 【Tarte flambée タルト・フランベ】2022.09.15
12回目を迎えるCAPUTOで作るフランスの粉もの。今回からは数回にわたり、CAPUTOの商品の中でも特に人気のある“サッコロッソ”を使ったレシピをご紹介したいと思います。私とCAPUTOの小麦粉との出会いも、ピッツァ作りに使った“サッコロッソ”がきっかけでした。
そこで最初に、フランスの薄焼きピッツァのような『タルト・フランベ』をご紹介したいと思います。アルザス地方の郷土料理のひとつで、丸形のものもありますが、多くは長方形に薄くのばした生地に、フロマージュブランと呼ばれるチーズを塗り、玉ねぎとベーコンを散らして、フランベ=炎の如く高温のオーブンで短時間でこんがりクリスピーに焼きあげるものです。
イーストで発酵させない分ピッツァよりお手軽。そして、酸味の効いたあっさりした味わいのフロマージュブランを使うので、ピッツァより軽くてシンプルな印象です。
生地の作り方はとても簡単。粉と塩、オイルとぬるま湯を混ぜて捏ねるだけ。
CAPUTOのどの粉も水分や油分との馴染みがとても早いので作業がしやすく、サッコロッソは捏ねていくと圧倒的な生地の強さ、伸びや弾力の良さを実感して頂けると思います。一般的にグルテンの強い粉を使うと薄くのばすのが難しい生地になりがちですが、30分ほど室温で休ませることと、オリーブオイルを多めに入れることで、生地全体を柔らかく薄くのばしやすい配合にしてあります。
また、焼く際のポイントとして、家庭用のオーブンは下火が弱いことが多いので、オーブンを予熱する際にオーブン板も一緒にしっかりと予熱するのを忘れずに。
のせる具材は水分が多くないものであれば何でもOK。今回は手軽にフロマージュブランではなく水切りヨーグルトを使って、今が旬の無花果と生ハムで、甘じょっぱいアペロにおすすめのタルト・フランベに仕上げてみました。オーブンから出すと焼いた無花果とタイムの香りが漂って、ワインに合うこと間違いなしです!
因みに無花果はおしりのまだ割れていない、固めの熟れる前のものを選んでみてください。無花果の他には、りんごや柿、ラ・フランスなど特に秋のフルーツがおすすめです。ぜひ季節や合わせるワインによって、のせるフルーツをアレンジしてみてくださいね。
ワインのお供に季節のフルーツを使ったタルト・フランベ、ぜひお楽しみ下さい。
無花果と生ハム、タイムのタルト・フランベ
<材料>
20cm強四方のもの×2枚分
- サッコロッソ
- 150g
- 塩
- ひとつまみ
- オリーブオイル
- 30cc
- ぬるま湯
- 90cc
- 水切りヨーグルト
- 100g(ザルとキッチンペーパーで一晩水切りしたものを使用)
- 無花果
- 4個
- タイム
- 適量
- 黒胡椒
- 適量
- 生ハム
- 適量
<作り方>
- ①ボウルにサッコロッソ、塩、オリーブオイルを入れ、少しずつぬるま湯を加えながら、ホイッパーで混ぜ合わせる。
- ②ひとまとまりになってきたら、手でよく捏ねる。ボウルや手に生地がつかなくなり、生地の状態が均一になって弾力が出て、艶が出てくるまで捏ねる。生地を2等分にしてまとめ、ラップをして30分ほど室温に置く。
- ③オーブンにオーブン板を入れた状態で、250℃に予熱する。
- ④②の寝かせた生地をオーブンシートの上で、麺棒で20cm強四方にのばす。
- ⑤水切りヨーグルトを表面にぬり、スライスした無花果をのせ、タイムの葉を散らす。黒胡椒を振りかける。
- ⑥予熱しておいたオーブン板にのせ、250℃で8分焼成し、一度生地のみをオーブンから出し、オーブン板を入れたまま280℃に温度を上げ再予熱、更に2分焼成する。
- ⑦粗熱を取り、生ハムとタイムを枝ごと飾る。
合わせたワイン
La Spinetta / Rose di Casanova Toscana
ラ・スピネッタ / ロゼ・ディ・カサノーヴァ・トスカーナ
イタリアのトスカーナ地方のロゼワイン。サンジョヴェーゼとプルニョーロ・ジェンティーレから造られています。とてもエレガントな明るいロゼ色で、酸と果実味のバランスがとても良いので、和食など幅広い料理と合わせることが出来ます。
少し冷やしめの温度帯で飲むのがおすすめ。特に秋のフルーツとも相性がよく、火が入り香りも味わいも凝縮された無花果と、塩味を感じる生ハム、鼻から抜けるタイムの香りをこのロゼワインがまとめてくれる印象です。
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