CAPUTOで作るフランスの粉もの Vol.8【 Beignet ベニエ 】2022.05.26
CAPUTOで作るフランスの粉もの第8回目は、前回に引き続き『セモラ・リマチナータ(セモリナ粉)』を使った、ワインのお供におすすめの一皿をご紹介したいと思います。
最初にセモリナ粉のお話を少し。
セモリナとは粗く加工すること=粗挽きを意味する言葉で、つまり「デュラム小麦を粗挽きしたもの」。デュラム小麦は、強力粉や薄力粉などの小麦の種類とは違って硬く、粗挽きにして、胚乳なども含まれたまま使われるので、強力粉や薄力粉が白っぽいのに対し、セモリナ粉は黄色い粉になっています。
そんな中でもCAPUTOの『セモラ・リマチナータ』は、リマチナータ=細挽き、2度挽きしているので、他社のものと比べると、とても粒子が細かく、更にサラサラしている印象です。このセモリナ粉のサラサラとした状態は揚げ物にとても向いていて、特にCAPUTOの粒子の細かさは、カリッと揚げることが出来て、軽い仕上がりになるのが特徴。
白身魚や海老などの魚介や、これから旬を迎える夏野菜にまぶしてからオリーブオイルなどで揚げるだけでも、とっても美味しいフリットが出来上がります。
また、同じ揚げものでも、天ぷら衣のような揚げ衣を作る時にこのCAPUTOの『セモラ・リマチナータ』を使うと、粒子が細かいのでふるう必要もなく、他の材料との馴染みがよくてすっと混ざるので、ダマになりにくく、衣づくりに失敗がありません。
そこで今回は、フランスの揚げ物―ベニエをご紹介したいと思います。ベニエは生地だけを成形して揚げるものや、野菜や果物、肉、魚などに厚めの揚げ衣をつけて揚げるものがあります。生地だけを揚げて粉砂糖をまぶしたデザートは、日本でも某カフェのメニューとして有名ですよね。(子供の頃そこのベニエを食べるのが大好きでした!)
今回は、この生地だけを揚げるベニエを、チーズやドライトマト、パセリをたっぷり加えて、ワインのお供の一品にしてみました。秋になったら、ドライトマトの代わりにポルチーニを入れるのもおすすめ。生地は前もって作れるので、おもてなしの時にも準備出来て便利です。
パスタやパン作りだけではもったいない!揚げものにも『セモラ・リマチナータ』使ってみてくださいね。
だんだん陽が長くなってきて嬉しい季節です。週末のアペロタイムに、ワインと一緒に揚げたてのベニエを是非どうぞ。
リコッタチーズのベニエ
<材料>
10~12個分
- セモラ・リマチナータ
- 60g
- リコッタチーズ
- 200g
- 全卵(M玉)
- 1個
- パセリのみじん切り
- 8g
- ドライトマト
- 2枚
- 牛乳
- 大さじ2
- 揚げ油
- 適量
- 塩、胡椒
- 適量
- イタリアンパセリ
- 適量
- パプリカパウダー
- 適量
- パルミジャーノ
- 適量
<下準備>
- ドライトマトは水で戻しておく。水気を絞り、細かく刻んでおく。
<作り方>
- ①ボウルにリコッタチーズと溶きほぐした卵をホイッパーでよく混ぜ合わせる。
- ②みじん切りのパセリと細かく刻んだドライトマトも加える。
- ③セモラ・リマチナータを加え、混ぜ合わせる。
- ④最後に牛乳を加え、塩胡椒で味を整える。
- ⑤揚げ油を180℃に熱し、テーブルスプーン2つを使って俵型に成形しながら、油に落とす。生地が浮いてきて、きれいなきつね色になるまで、4~5分程揚げる。
(写真は分かりやすいように、成形しバットに並べていますが、成形したらすぐに熱した油に落としていくのが良いです。)
- ⑥器に盛り、粗く刻んだイタリアンパセリとパプリカパウダー、削ったパルミジャーノを散らす。
※生地は前もって準備可能。時間を置く時は冷蔵庫に入れて、揚げる前に室温に戻し、軽く混ぜてから成形して下さい。
合わせたワイン
Le Monde / Pinot Bianco Friuli
レ・モンデ / ピノ・ビアンコ・フリウリ
イタリアの北東、オーストリアとスロベニアと隣接する国境の州、フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州のピノ・ビアンコ100%で造られるエレガントな白ワイン。チーズもたっぷり入る揚げものに合わせるべく、酸と果実味のバランスの良いワインを選びました。口に含むと感じる酸のみずみずしさが、揚げものを軽やかにまとめてくれます。また、厚みのある果実感がベニエにたっぷりと入るチーズとも好相性。アペロにぴったりの気軽に楽しめる白ワインです。
※レシピや写真の転載・転用・転売は固く禁じます。
※掲載されている表記やパッケージは、お届け商品と異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
今回ピックアップした商品
この記事をシェアする