カルチョーフィ中毒のイタリア人が
認める、日本で見つけた本場の味の巻
2022.05.23
ラーモイタリア(2022年9月よりカ・モンテ オンラインにショップ名変更)を運営する、モンテ物産の新入社員二年生、エリナちゃんが、部署の垣根を越えて色々な先輩に自社の商品について教えてもらうという、この企画。
エリナちゃんのお勉強に、読者の皆様もお付き合い。イタリアの食文化を深く楽しもう!!
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Ciao, potresti presentarti?(チャオ!自己紹介をお願いします!)
※実はエリナちゃんは1年間イタリア留学をしていたので、多少イタリア語が話せます。
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エリーザ
先輩 -
Ciao, mi chiamo Elisa!(チャオ!私の名前はエリーザです!)ロンバルディア州出身のイタリア人で、2016年から日本のモンテ物産で働いています。イタリアの食品メーカーとのやり取りなどをしています。
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日本で働くのはモンテ物産が初めてでしょうか?
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エリーザ
先輩 -
はい、社員として働くことも人生で初めてです。日本語はイタリアの大学で勉強して、卒業してから日本で外語学校に通って喋れるようになりました。日本のアニメとか漫画にも興味がなかったから0からのスタートで、難しかった。試験も何度も落ちて、日本で勉強するしかないと思った。日本語難しい~。
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そうなんですね。日本語を勉強しようと思ったきっかけは何だったんでしょうか?
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エリーザ
先輩 -
パパがイタリアでレストランをやっているんだけど、以前から日本に呼ばれてイタリア料理を教える仕事などをしていたから、その影響かな。パパが初めて日本に行ったとき、私は6歳だったの。日本のお土産でキラキラした不思議な色ペンみたいなのをパパにもらって、この国面白いなと思った。
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日本の文房具っておもしろいですもんね~。
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エリーザ
先輩 -
うん。それで、毎年色々なものをお土産でもらったりして、おもしろいなって思った。そもそも私、外国語にずっと興味があって、高校も英語、ドイツ語、スペイン語を勉強していたの。でも大学にあがった時、将来の仕事のことを考えたら、中国語を勉強するのがいいと思って、少し勉強したけど、やっぱり小さなころから好きな日本にしようと、それで日本語の勉強をすることに決めました。
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そうなんですね~それでたくさんある日本の会社の中でなぜモンテ物産を選んだんでしょうか?
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エリーザ
先輩 -
シェフをやってるパパとモンテ物産が長い付き合いで、パパに「エリーザどう?」と紹介してもらったの。
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ま、まさにイタリア的なぁぁあ“!!!!!
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エリーザ
先輩 -
そうね。(笑)入社までには何度か旅行や留学のために、日本に足を運んではいたんだけど、私が日本でお手伝いしていたイタリアンレストランさんからとかも推薦していただいて。
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先輩仕事デキますしね!ところで今日はカルチョーフィとツナのパテについて教えていただけるとのことですが・・・改めてカルチョーフィについて教えてください!
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エリーザ
先輩 -
私はイタリアで、すごくたくさんカルチョーフィを食べたの。カルチョーフィは、別名でアーティチョークとも言う野菜です。花びらみたいな部分の上の肉厚な部分を、バルサミコ酢とかオリーブオイルと塩とかをつけて食べる。あとはレモンと茹でないと、色が黒くなる。すごく美味しいし、デトックス効果も期待されていて、最近は美容や健康にいい食品として日本でも注目されているの。
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カルチョーフィは1年中イタリアで売ってるんですか?
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エリーザ
先輩 -
生の物は売ってないです。冬だけ売ってる、秋冬かな。イタリア全土で食べられてる。私は出身地のロンバルディアで買って食べてたけど、ローマとかシチリアが有名。
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イタリア人はみなさんカルチョーフィが大好きなんでしょうか?
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エリーザ
先輩 -
独特なので好き嫌いが分かれるかなー。私の妹は嫌い。苦みもあるので、子供はあまり食べないかも。好きな人はハマっちゃう感じ。
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カルチョーフィはどういう食べ方をするんでしょうか?
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エリーザ
先輩 -
さっきも話したけど、茹でたカルチョーフィに調味料をディップして食べるのが私は好き。芯の柔らかい部分だけをアンチョビと炒めてもおいしいし、フリットにしても、リゾットにしてもおいしい。パテ状にして、ニョッキとかプリモピアット(※)のソースや、ラザーニャ、カルチョーフィ・アッラ・ジューディア(※)とか、サイドディッシュにしたり。あと、フランス料理だけど、キッシュも美味しい。イタリアでも結構出るよ。
※プリモピアット・・・アンティパスト(前菜)とセコンドピアット(メインディッシュ)の間に出てくる料理。パスタやリゾットなどの炭水化物の料理や、スープ料理など。
※カルチョーフィ・アッラ・ジューディア・・・カルチョーフィのユダヤ風。つぼみの部分を素揚げしたもの。
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そんなカルチョーフィ大好きなエリーザ先輩のおすすめする、ラ・レイネーセ「カルチョーフィとツナのパテ」ですが、おすすめの食べ方を教えてください。
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エリーザ
先輩 -
そうだね、日本ではなかなかカルチョーフィを生で食べられないから、このパテを食べてみたら、意外と美味しいなって思って。ブルスケッタみたいにトーストに塗ってみたら、すごく美味しくて、今度はパスタソースに使ってみたの。このパテとエビでパスタを作ったら、ハマっちゃって。クスクスと、ベビーリーフと、サラダ風にして混ぜたり。瓶詰めだからオイルが多いので、サラダのドレッシングにしても美味しい。ツナもたくさん入っているから、ニース風のサラダ(※)とかにもなる。
※ニース風サラダ・・・トマトやアンチョビ、オリーブオイルなどを使ったシンプルな生野菜のサラダ。
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お~、お腹がすいてきました~。
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エリーザ
先輩 -
このパテはカルチョーフィの苦味は少ないし、食べやすい感じがするかな。カルチョーフィ初心者の方にもおすすめ。バルサミコかけてみたら、お酢のさっぱりした感じと、バルサミコのまろやかさが重なっておいしかった。
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この商品は、どんなメーカーさんが作ってるんですか?
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エリーザ
先輩 -
ポルチーニとかブラックオリーブとかメカジキとか、色んなパテを作ってる専門のメーカーさん。だからすごく丁寧に作ってる味わい。
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こういったパテとかって、イタリアの家庭でも作ったり、買ったりするものなんですか?
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エリーザ
先輩 -
うーん、ホームパーティーとか特別なイベントの時とかに、結構使うかも。クリスマスとか、バースデーとか。あとはアペリティーボ(※)したりするときに、こだわりのある人がよく食べるイメージかなー。例えばそうね、おしゃれなフィンガーフードとかにしたければ、お皿にこのパテを盛って、茹でたり焼いたりしたエビを並べてディップして食べるとか。エビをもっと美味しく食べるのにこのパテはすごい合うよ!エビ好きな女子におすすめ。ワンランク上の料理になる!
※アペリティーボ・・・夕食前に軽く食前酒とおつまみを楽しむ、イタリアならではの習慣。食前酒の意味も。
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メモメモ(・・・帰りにエビ買って帰ろう。。)
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エリーザ
先輩 -
このパテは多いときは週2回とか食べるかな、夏とか、パンに塗ったりして。冬はお鍋が好きだから、あんまり食べないけど。日本のお鍋美味しいからねー。けど常に冷蔵庫にはストックしておく、なんだろう、カルチョーフィの中毒性?!
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そのハマりようもまた本格的ですね!お鍋私も大好きです!それでは最後に、ラーモイタリアのお客様へ一言お願いします。
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エリーザ
先輩 -
イタリアを味わいたいならぜひ、カルチョーフィを、このパテを食べてみてください。Buon appetito! (召し上がれ!)
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先輩、今日はありがとうございました!Grazie mille!
あとがき
今回は、モンテ物産でただ一人のイタリア人の先輩、エリーザ先輩にお話を伺いました。 幼い頃に日本に興味を持って、今では日本とイタリアを繋ぐお仕事をされているエリーザ先輩、かっこいいですね!
今回はカルチョーフィとツナのパテ×エビのトーストを作ってみました。パテにしっかりと味がついているので、食パンにパテとたまねぎ、エビをのせて焼いただけで、豪華なトーストができました!エリーザ先輩のおすすめ食材のエビも、パテの酸味によく合います~!
家族にも試食してもらったところ、「トーストなのに、ワインに合いそう!」「オードブルの1品にもなりそう!」と大好評でした。
日本ではなかなか手に入らないイタリア野菜のカルチョーフィ、皆さんもパテで気軽にお試ししてみませんか?
次回もお楽しみに!
※掲載記事の情報は2021年9月にラーモイタリアご購入者様へ配布した記事を元に作成したものです。
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