ついに役員登場!日常の食卓に最高の
調味料を☆美味しいオリーブオイルの巻
2022.04.04
ラーモイタリア(2022年9月よりカ・モンテ オンラインにショップ名変更)を運営する、モンテ物産の新入社員二年生、エリナちゃんが、部署の垣根を越えて色々な先輩に自社の商品について教えてもらうという、この企画。
エリナちゃんのお勉強に、読者の皆様もお付き合い。イタリアの食文化を深く楽しもう!!
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(今日は偉い人だ~ドキドキ・・・・)
水尾先輩!お疲れ様です!まず簡単に自己紹介をお願いします! - 水尾先輩
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営業本部の水尾です、モンテ物産に入社して24年になります。入社して小売店を担当して8年、その後広島、名古屋、2014年に東京に戻ってきて、今年から役員になりました。
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(・・・・水尾先輩が入社した頃に私が生まれた感じですね)
今日はシチリアのオリーブオイルメーカー、バルベーラについて教えていただけるとのことですが~? - 水尾先輩
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はい、じゃあ逆に質問します。オリーブオイルってなんだと思う?どういうイメージ持ってる?
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イタリア料理に欠かせないものだと思います。
- 水尾先輩
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そうだね。一般的に健康的な油~とか、イタリア料理にかかせない油って理解されていると思うんだけど、油は油だけど、フルーツオイルっていう認識ある?オリーブの実って果実って言われていて、実の部分を絞って抽出するんだ。食用油って一般的に植物の種の部分とかを原料にしてるから、これだけ一般的で果実だけで造られるオイルってほとんどないんだよね。俺はどっちかっていうと、油っていうより調味料ってイメージだね。「緑の調味料」っていうのが的確な表現かな。
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緑の調味料!そんなオリーブオイルを造るバルベーラはどんなメーカーさんなんですか?
- 水尾先輩
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それこそサローネグループの統括料理長、樋口シェフは「こんな中毒性のあるオリーブオイルってないよね」って仰っていて、まさにその通りだなって感じたよね。やっぱりエキストラ・ヴァージン・オリーブオイル(以下EVオリーブオイル)って、80%以上はオリーブで決まるって言われているくらい、オリーブの品質がとても大事で、このメーカーはすべて手摘みで収穫して、ロレンツォなどは12時間以内に搾油するっていう徹底したこだわりを持ってるんだ。しかも入ってきたオリーブの実をマンフレディ社長が全部チェックしていくんだよね。これ粒揃ってるから~何用で~とか、これはこういう搾油方法にしようとか、ぜんぶ社長が見て決めてるんだよ。
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へー!すごいですね!!
- 水尾先輩
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搾油する前にオリーブを粉砕するんだけど、その方法もバルベーラは4 種類もある。品種や特徴に合わせて、組み合わせたりして色んなタイプのオイルを造っている稀有な生産者なんだよね。
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実は今回ちょっと勉強してきたんですが、EVオリーブオイルの日本の基準と、世界の基準がだいぶ違うそうで、日本の基準はかなり緩いとのことですが、そのあたりバルベーラはどうなんでしょうか?
- 水尾先輩
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お、ちゃんと勉強してるね!いわゆる国際基準のIOCでは酸度が0.8%以下のものがEVオリーブオイルって認められるけど、もちろんバルベーラのオイルは余裕でクリアしていて、中でもロレンツォのシリーズは酸度が0.15%なので、相当レベルが高い。まあ、酸度が低ければ良いのかっていう議論はあるけど、本当にこだわってるのがわかるよね。
※IOCの基準では酸度の他に官能評価試験などがあります。
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すごいですね!でも、油としては高いですよねー。
- 水尾先輩
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やっぱり、こだわりのある方は調味料として考えているよね。料理の仕上げに使うと、台無しにするかもしれないし、最高の相乗効果を生むかもしれない。そういう意味では試してもらって、使い方をちゃんと説明できれば、価値を見出してくれるんじゃないかな。値段が高価なだけに、ワインと一緒でしっかりと語らないとわかっていただけないかな。
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ふむふむ。水尾先輩はどんな風にバルベーラをオススメしたんですかー?
- 水尾先輩
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まず持ち回りして、試してもらったよね。あとは他社の競合商品と並べてブラインドで試してもらって、どれが美味しいですかー?って。もちろん負ける可能性もあるんだけど、この商品には自信持ってるからね。効果的だったかなー。
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おもしろいですね!!例えば、どれを持って行ったんでしょうか?
- 水尾先輩
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やっぱりロレンツォはトップシリーズなのでもちろんだけど、“オーリオ・ディ・カーサ”ノンフィルターは価格も抑えめで風味もいいし、コスパがいいのでレストランでよく使っていただいていたね。あとは、このロレンツォNo.5のすごいところって、普通はオリーブの実を粉砕するときに種も一緒に粉砕するんだけど、これはカッターみたいなのでスパン!って実だけ削ってるんだよね。だから非常に軽やかな味わいなんです。
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そうなんですね!確かにNo.5はとっても優しい味わいですよね!
- 水尾先輩
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このロレンツォってナンバーが1、3、5 ってなってる理由は知ってる?なんで2と4がないのか。もともと、バルベーラ家って創業社長がロレンツォさんなのね、2 代目がマンフレディさん、3 代目がまたロレンツォさん、4 代目が現社長のマンフレディさん、5 代目が将来社長になる予定のロレンツォくん。
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え!?おんなじ名前を付けるんですか!?
- 水尾先輩
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そう、代々長男にロレンツォ、マンフレディ、ロレンツォ、マンフレディ、、、、っていうパターンで名前つけるの。イタリア人って結構そういうのあるんだよ!
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じゃあ次できるとしたら、ロレンツォはNo.7なんですね!
- 水尾先輩
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そうかもね。このロレンツォは4代目のマンフレディ社長の時に創業したひいお爺ちゃんと(No.1)、お父さん(No.3)と、息子(No.5)へ捧げるということでリリースされた商品なんだ。すごいのがさ、ボトルデザインが、オリーブオイルを想像させないよね。香水とかリキュールとか、スタイリッシュでエレガント。まさにイタリアの食をデザインにまでこだわるっていうのがカッコいいよね。
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お洒落です~♡イタリア本国でも人気なんでしょうか!?
- 水尾先輩
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もちろん!ミシュラン星付きのレストランでもよく使用されているし、それこそ2016年にイタリアの著名な雑誌Capitalの35周年特集号で「世界に最も影響力を発揮したイタリアの企業80社」っていうのにバルベーラも選出されてる。フェラーリやプラダ、サルバトーレ・フェラガモなどの錚々たる顔ぶれの中で唯一のオリーブオイルメーカー。それくらいイタリアで認められているんだよね。オリーブオイルをガラスの瓶に初めて詰めたのもバルベーラだし。現社長のマンフレディさんはローマ教皇に謁見して、その際にオリーブオイル渡してるからね。バチカンからの正式なオファーを受けて、あの有名なサンピエトロ広場で。
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すごいですね!!!
- 水尾先輩
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普段はわがままなおじさんっていう感じだけどね(笑)でもオリーブオイルの事に関してはすごくストイックで真摯というか、お話を伺っていると、極めてるなって感じる。
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シチリアのおじさんっていう感じでしょうか(笑)。ロレンツォシリーズの3種類の違いを教えてください!
- 水尾先輩
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さっきも言ったけどロレンツォはオリーブの品種と粉砕方法が違い、味わいも異なる。No.1はパンチの効いた味でお肉とかにも合わせやすいよね。No.5はすごく優しくてクリーミー、滑らかな感じだから、どちらかというとモッツァレラとかブッラータみたいなフレッシュチーズ、お豆腐とかにも合うし、あとアイスクリームとかドルチェにも合うと思うよ!
【4種類の粉砕方法】
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①ローラー
Rulli di Pietra Contrapposti -
②ディスク
Dischi -
③ハンマー
Martelli -
④種抜き
Denocciolatura
※空気に触れることのない粉砕機内で行われています。
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アイスとかデザートにもですか!?(めもめも)
- 水尾先輩
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ロレンツォNo.5をハーゲンダッツにかけて食べると、ハーゲンダッツがより高級感のあるアイスになるんだよ!で、No.3は強さもあるけどマイルドさもあって、俺のイメージではNo.1とNo.5のいいとこ取りをした感じ。魚とか、野菜とかに合うと思う。個人的にはNo.5が好き。例えば蒸し野菜とかで素材の良さ、旨さを引き出してくれるのがNo.5、旨味とアクセントを足すイメージがNo.3、っていう印象かな。和食が好きな人はNo.5が良いんじゃないかな。
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体にも良さそうですしね!
- 水尾先輩
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日本でもEVオリーブオイルは何年も前から健康ブームで認知度は上がってるけど、一回使ってそのままで、酸化しちゃってこれ大丈夫かしら?っていうのって多いと思う。日常的に使ってもらえるような、醤油や味噌とかと同じような調味料に俺はしたいって思って、ずっと営業してきてる。
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おー。他にもオススメの使用方法を教えてください!
- 水尾先輩
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良質なEVオリーブオイルは何にでも使えて、納豆やお味噌汁にかけてもいいし、有名な話で、もう亡くなられたけど聖路加国際病院の日野原先生は100歳を越えても現役で働かれていた方で、毎日ジュースにオリーブオイル入れて飲んだり、食事に使ったり、健康を意識してオリーブオイルを摂取して長生きされたそうだよ。
※日野原先生は105歳で大往生されました。
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ふむふむ。それは凄いお話ですねー。私もジュースに入れてみよう。。。もちろんパスタにもいいんですよね?
- 水尾先輩
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もちろん!以前入社してすぐの実習で、エリナちゃん、“マンチーニ“のパスタを使って菜の花のアーリオ・オーリオ作ってたよね?パスタの小麦の風味を活かすために、シンプルな味付けで。まさにそうで、茹で上がったマンチーニのパスタに、ロレンツォのオイルと、好みでパルミジャーノとかチーズや、塩をかけて和えるだけで最高に美味しいパスタに仕上がる、本当に簡単に。パスタの小麦の香り、オイルの風味、チーズの旨味が三位一体となって言うなればオーケストラのような効果というか、仕上がりになるんだよね。だから作る人はオーケストラの指揮者、コンダクターになるわけですよ。自分の好み、好きな味に持っていくっていう楽しみを実感できるのは、マンチーニと和えるのが最高だね。
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オーケストラ!!!お腹がすいてきました~それでは最後にラーモイタリアのお客様へひとことお願いします!
- 水尾先輩
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ラーモイタリアは、イタリアの食材とワインしかないマニアックなサイトだけど、イタリアでは「Mangiare(食べて)Cantare(歌って) Amore(愛して)」って言うくらいだから、是非イタリアの食文化を楽しんでいただきたいです。そして、調味料であるこの素晴らしいEVオリーブオイルを是非ご家庭で試していただきたいです。
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水尾先輩!今日はありがとうございました!とりあえず、コンビニでハーゲンダッツ買ってきます!!
あとがき
今回は、エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルについてのお話を伺いました。
色々な使い方を教えていただき、目からうろこでした!
早速「ロレンツォNo.5」を色々な料理にちょい足ししてみました!
オリーブオイルは洋食のイメージでしたが、納豆など日本の食材にも合ったのが意外でした。
特にこの時期のおすすめは、夏野菜のサラダ。ナスやかぼちゃの甘みが引き立ち、素材そのものの味わいがしっかり楽しめました!
食材の味わいを邪魔せず、新たな美味しさを引き出してくれる
「ロレンツォ」オイル、ぜひ食卓に1本お試しください!
次回もお楽しみに!
今回ピックアップした商品
※掲載記事の情報は2021年8月にラーモイタリアご購入者様へ配布した記事を元に作成したものです。
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